相変わらず無職です。無職でも生きていられるのは貯金を切り崩して生活しているからです。
さて、今はまったく貯金が出来ていない私ですが、働いていたときは先取り貯金をしていました。収入が入ったらまず貯金をして、残りのお金で生活をするということをずーっとやっていました。なので、気がつかないうちに貯金体質を作れていたと思います。
それほど苦労せず貯金体質になれたのは、小さい頃からの生活習慣、すなわち親の教育が大きかったと思います。
親のお金教育といっても難しいことは一切ありません。お金の情報があふれている今、全部当たり前ことじゃん、と思われることも多いと思いますが、よく言われていたことを挙げていきます。
お金の使い方(小学生時代)
この頃にお金に関して言われた事はこちら。
- おこづかいの範囲内で欲しい物を買いなさい
- おこづかい帳をつけなさい
- 前借りはありません
- お年玉は貯金しなさい
- たまに行く遠出のときは、最低限のお金を持たせます
- 学用品や習い事に関する物は親が支払います
我が家は基本おこづかい制でした。金額はこちら。
- 1年……0円
- 2年……0円
- 3年……月300円
- 4年……月400円
- 5年……月500円
- 6年……月600円
一般的なおこづかいだと思われます。今もこの値段設定の家は多いのではないのでしょうか。
また、毎月のおこづかいとは別に、お年玉が1万~2万ありました。誕生日やクリスマスはお金ではなく、プレゼント(ローラスケートとか一輪車とかフラフープなど)でした。
小学校4年生くらいになると、りぼんやなかよしという少女マンガ雑誌を購入し始めました。この付録で友達を遊ぶことが非常に多かったんです(私はりぼん派)。みんなで付録のレターセットを交換したり、ノートで交換日記をしたり、宝石箱やら鉛筆立てやら小物入れなどを作って机に飾ったりするんですね。
このりぼんやなかよしが当時200円~300円の間だったと思います。これらの雑誌に関しては親は一切購入してくれないので、自分のおこづかいから買うことになります。毎月それを買うので、おこづかいのほとんどが吹っ飛んでいきますね。残りのお金は駄菓子やちょっとした文房具に消えて行きます。小学生時代はほぼ毎月のおこづかいは消えていました。
もうちょっとお金欲しいなーと思った事はありますが、周りも似たような状況だったことと、残り100円でどの駄菓子買う?と友達と話すことはなかなか楽しかった思い出があります。
あとですね、たまの遠出(プールやイトーヨーカドー)のときはおこづかいとは別にお金をきちんとくれました。とは言っても、交通費&利用料&昼食&(イトーヨーカドー内の)ゲームセンターで遊ぶ分ということで、1000円くらいです。この1000円が絶妙な金額設定で、必要最低限しか使っていなくてもほぼ残らなかったです。もしお金が余ったら親に返します。
小学生時代におこづかいの範囲内で遊ぶ&おこづかい帳をつけるを徹底的にすり込まれました。あと、お年玉は貯金するというのは、先取り貯金の元祖なのかもしれません。
お金の使い方(中学生時代)
中学生時代も言われている事は、小学生時代と変わりません
- おこづかいの範囲内で欲しい物を買いなさい
- おこづかい帳をつけなさい
- 前借りはありません
- お年玉は基本貯金しなさい
- たまに行く遠出のときは、最低限のお金を持たせます
- 学校生活や学用品や習い事に関する物は親が支払います
中学生時代のおこづかいはこちら。
- 1年……月1,000円
- 2年……月2,000円
- 3年……月3,000円
こちらも一般的ではないでしょうか。
中学生になりますと、友達と映画を見に行くとか遊園地に行くとかお出かけが入ります。なので、映画などに行くときは別途お金を貰っていました。でも、基本は部活三昧なので滅多に行けません。たまになので、親も何も言わずに支払ってくれたのかと。
この頃、すでにマンガ好きとなっていた私は、雑誌だけでなく単行本も買い始めます。ちなみに雑誌はりぼんから少女コミックに変わっていました。おこづかいのほとんどはマンガに消えて行きます。名探偵コナンや闇のパープルアイやSLAM DUNKや幽☆遊☆白書や花より男子やらんま1/2などに使うわけですね。
基本的におこづかい内で遊ぶ分には、何も文句を言われませんでした。ただし、前借りなどは一切なし。おこづかい日より前に手持ちがなくなってしまったら、マンガを買うのは我慢です。そのため、友人と買うマンガを分担して貸し借りをし、マンガ代の節約をしたりするわけです。
中学生ともなると、洋服なども気になるお年頃ですね。ユニクロがなかったこの時代、月々のおこづかいで洋服を購入するのはほぼ無理です。私はおこづかいをマンガに費やしていたのでなおのこと。そのため、洋服を購入するときはお年玉を使うことになります。もらえる金額がUPしていたので、お年玉の一部を洋服などのおしゃれ用品代金へ。残りはもちろん貯金です。
こんな感じだったので、いかに自分のおこづかいでマンガを多く買うか、を考えていたと思います。古本屋もよく行きました。
お金の使い方(高校生時代)
高校生になると、言われることも変化してきます。
- あなた専用の銀行口座を開設して、入学お祝い金の一部を入れておきます
- 銀行口座の残高やおこづかいを確認して、好きな物を買ったり遊んだりしなさい
- 高額なものが欲しい場合は、バイトするなりおこづかいを貯めるなりしてから買いなさい
- ポケベル(ポケットベル)代は自分で支払いなさい
- お年玉の一部は貯金しなさい
- 学校生活や学業に関する物は親が支払います
高校生時代のおこづかいはこちら。
- 1年……月5,000円
- 2年……月5,000円
- 3年……月5,000円
高校生の時は、学年が上がってもおこづかい金額は上がりませんでした。ウチではそうだから、と言われてはどうしようもありません。そして、高校生になると電車通学のため、行動範囲が広がります。そのためか、私専用の銀行口座を開設してくれました。
基本は今までと同じなのですが、高校生ともなると遊びに行くときも自分の所持金範囲内から払いなさい、と変わります。お金の管理は自分でしなさいってことですね。
この時代、一番支払いがキツかったのはポケベル代でした。月々の使用料が2,000円くらいしたからです。それなら持つのを止めればいいのですが、やはりみんなが持っていると欲しいんです……。一生懸命使用料を払いながら、「オハヨウ!マチアワセニスコシオクレル。ゴメン」みたいな文章を送っていたわけですね。25年くらい前の話です。
そして、相変わらずマンガ好きな私は別冊マーガレットを買い(少女コミックは卒業)、単行本では引き続き名探偵コナンを買ったりるろうに剣心を買ったり恋愛カタログを買っていました。
その他にも、マクドナルド代、毎日のジュース、コンビニ、ルーズソックス、ソックタッチ、クレアラシル、日焼け止め、色つきリップ、お菓子などなどに使っていき5,000円のおこづかいがみるみる減っていきます。友達から「今日マック寄っていかない?」のお誘いに「お金ないから帰る」という日もありました。ここで、お金がないときは友人からの誘いも断ることが必要だ、と学んだ気がします。
時々アルバイトをしたときは、アルバイト代の一部を先に貯金してから残りをバーゲンに使ったり、友達との遊びに使ったり、日々の雑費の補填に使っていました。
貯金体質になれた訳
小学生の頃から高校生になるまでに言われた事をまとめると、だいたい下記のようになります。
- おこづかい範囲内で物を買ったり遊んだりしなさい
- 前借りは認めません
- 欲しいものはお金を貯めてから買いなさい
- おこづかい帳をつけなさい
- お年玉などの臨時収入は基本貯金しなさい
- 親が認めた遠出は別途費用を渡します
- 学校生活や学業に関するものは親が支払います
我が家の場合、親がこれは必要と思ったものは親が支払います。それ以外は基本自分のおこづかいでやりくりしなさい、となっていました。
だから、ポケベル代は「友達の中には親が払ってくれている子がいる」と言っても認めてくれず、自分で支払いなさいと言われました。その当時、親にとってはポケベルは必要なかったんですね。テレホンカードを持たせているのだから、連絡は公衆電話を使えば十分と思っていたわけです。
こういう感じでお金の使い方や貯め方を教えられました。これが貯金体質の元になったのは言うまでもありません。
収支を把握する、収入の一部を先取り貯金する、決められた金額内で物を買う&遊ぶ。
結局こういうことなんだと思います。